相手がどこに打ってくるかわからない、動き出しがとても遅い、なんてことありませんか?
そんな悩みも目の付け所を変えると改善されるかもしれません😚
今回ご紹介する研究は,
「バドミントンにおけるレシーバーの視線の移動軌跡および注視点」です.
相手選手がどんなショットをどこに打つかを早期に判断するためには当然,相手選手の動作フォームから有益な情報を得るためによく「視る」必要があると思います.
オーバーヘッドストローク(スマッシュ・クリア・ドロップ・カット・ドライブ)に関して,バドミントン初心者と経験者とで相手を見るポイントに違いがあるのか?を明らかにした研究になります.
方法
対象:バドミントン部に所属する大学生5人 専門的競技経験がまったくない初心者5人
視線の測定には両眼球運動測定装置 を用い,視線の移動軌跡と注視点を計測しました.
シングルスのホームポジションに実験参加者を立たせ,コート後方に位置する相手選手からランダムな方向に打ち放たれる,スマッシュ・クリア・ドロップ・カット・ドライブを見るように指示されました.
この様々なショットを打ち放つ選手はバドミントン経験者でした.
主な結果
○インパクト前
初心者:シャトルを追視し続ける.
経験者:相手の上半身やラケットの注視とシャトルの追視を交互に行う傾向があった.
○インパクト時
初心者:シャトルを追視するかラケットを注視する.
経験者:相手の上半身やラケットを注視する傾向があった.
○インパクト後
初心者:シャトルを追視する傾向
経験者:シャトルを追視する者と相手を注視する者に分かれた.
これらの結果から経験者は相手のストロークの動作様式から形態的な特徴とシャトルの行方を観察し,どこに打たれるかを早い段階で先取りしていることが考えられています.
初心者ですと,競技に慣れていないので浮遊する物体(シャトル)の方に目が行きがちですが,できるだけ相手を観察して,どんなフォームの時にどんなショットが打たれるかの紐づけをするように心がけると,早期に打たれるコースが分かるようになってくるのでしょう.
たくさん相手を見ることによって予測する上で重要となる情報を潜在的に抽出し,学んでいくことが大切だと思われます.
意識しながら練習すれば、効果倍増ですね!
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