面白い資料を見つけたので、共有を✊
男女大学生を対象に、痩せたい願望(痩身願望)と主観的健康感、食行動の関係を調べ、同時に自尊感情や状態-特性不安との関係性についても調べています。
この研究の筆者は以下のように結果をまとめました。
①「女子学生において、痩身願望の強さと自尊感情および抑制的摂食との間に有意な相関がみられたが、男子学生では、痩身願望と抑制的摂食との間にのみ有意な相関がみられた」
②「女子学生では、 情動的摂食や主観的健康感が、自尊感情および特性不安を媒介として痩身願望と関連しており、男子学生ではこれらの関連はみられないことが示された」
①②の結果から
☆女子学生では、BMIが高いほど痩身願望が強まり、食事を抑制する傾向が強くなる。
☆痩身願望の強いものは、自尊感情が低く、さらに、特性不安が高いことが示され、その結果として、情動的摂食、さらには外発的摂食が 起こり、同時に心理的安定感は失われ、意欲や体調にも負の影響が現れる。
☆一方、男子学生では、BMI高いほど痩身願望が強くなり、抑制的摂食傾向が強まるという点については女子学生と同様の特徴を示したが、痩身願望と自尊感情の高さには関連がみられず、そのため、痩身願望と、自尊感情や特性不安を媒介とした主観的健康感および情動的摂食との間の関連はみられない。
男女間で痩身願望や抑制的摂食に違いが出ることはこれまでも言われているそうですが、
女性の方が男性に比べて、心理的な側面(自尊感情や体型への不安、周囲からの視線)が原因で痩せたい願望が強くなったり、食行動に異常が出やすくなるのではないでしょうか。食行動に異常をきたすと体調等の健康に影響が出てしまうので、非常にデリケートな問題だと思います。
女性にとってプロポーションや見た目は何より重要なことだと思いますので、計画的な減量や筋力トレーニングやスポーツを行うことで消費カロリーを高めて、抑制的摂食傾向を比較することが大切ですね。
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